2018-2019制汗剤売れ筋TOP5

現在、制汗剤はわきの下用に始まり足用なども含め、各部位専用に特化したものと何にでも使える汎用の製品が発売されています。ネットの制汗剤ランキングサイトには聞いたこともない商品が並んでいることも多いのですが、このような商品の多くは「アフィリエイト」と呼ばれる商品を紹介して売れた場合に手数をもらう仕組みの広告の場合が多いのです。広告による紹介料は少ないもので2%から多いものでは50%近い場合もあるので、知られていない商品であっても高額な商品やも紹介料の多い商品が沢山並ぶ結果になります。

花王とライオンの頂上対決

制汗剤の売れ筋商品を探るためにドラッグストアの店舗を回ってをみると、やはり売れているのは1000円以下の商品で、大手メーカーの商品になります。
制汗剤のランキングでは、花王のエイトフォーとライオンのBanが上位にランクされることが多くなっています。
エイトフォーは「ニベア」というブランドも保有しているスキンケア製品メーカーのバイヤスドルフ社で1951年に開発されたものです。
1951年と言えば、日本では花王石鹸が日本初の家庭用合成洗剤「花王粉せんたく」を発売した年、ようやく衣服の汚れを気にし始めた時代で「体臭ケア」などは及びもしない状況でした。
このときに同じ敗戦国であるドイツで制汗剤が発売されというのは、西洋人のデオドラントに対する考え方の違いとも言えるし、食生活や体質の違いによる体臭の違いとも言えるでしょう。
ちなみに、エイトフォーは日本では1974年にバイヤスドルフ社と技術提携したニベア花王からパウダースプレーのかたちで発売されました。
エイトフォーに遅れること10年、Banは解熱剤バッファリンで有名なブリストル・マイヤーズ スクイブ社より1962年に米国で発売されました。
日本ではブリストル・マイヤーズ スクイブ社と早々に技術提携したライオンから1962年に発売されたので、エイトフォーより12年早いデビューとなり、当初制汗剤マーケットははBanの独占状態だったのです。

イメージで攻める資生堂

資生堂と言えば女性のファンが多いブランドであり、効能を理詰めで解説する広告戦略よりもイメージで推し進める広告が中心になっています。
資生堂の制汗剤でマストとなっているアイテム「エージーデオ24」についても、イメージ戦略を進めるには難しい「体臭」「臭い」といったキーワードを出すことなく広告しています。
それは商品のネーミングに始まっており、「デオドラント~~!」と謳わずに「エージーデオ24」といった形で銀を表すAg「エージー」と一日丸ごとの「24」に「デオ」を小さく挟み込むネーミングは流石です。
このネーミングにより「臭い」イメージが「銀」という高価なイメージに置き換わる見事なすり替えのテクニックでした。
ちなみに、この銀はAg+という銀イオンの形で体臭の元になる物質に作用して消臭効果を上げるそうですが、たぶん分子式などを気にする人は少ないのでしょう。

男性狙いのマンダム

マンダムと言えば、ジョリーウォレスが歌った「男の世界」をBGMにチャールズブロンソンが登場して、髭剃り跡をこすりながら「う~ん、マンダム」というCMが話題になり、それまでの「男が化粧品に拘るなんて」というイメージを払拭したのがつい先日のようですが、CMは1970年だったので、約半世紀も前の話です。
このマンダムの戦略は「男だから汚いのは当たり前」と肯定した上で、「でもいい男は汚くない」という作戦でした。
制汗剤についても「男くさい」はカッコいいけど「くさい男」はダメというスタンスで、製品も順調に展開してバリエーションも増えました。
現在、ピンクパッケージの「ハッピーデオ デオドラントミスト 花せっけん」まで登場するに至っては、ブロンソンが草葉の陰で苦笑いしているかもしれません。

じわじわ伸びてるデオナチュレ

デオナチュレは数年前からミョウバンの塊で作られた「クリスタルストーン 60G」という商品を発売していました。
デオナチュレは株式会社シービックという他の制汗剤に比べると知名度の低い会社が販売しているのですが、最初に登場したクリスタルストーンの内容がミョウバン100%で、ローマ時代から使われている「カルム石と同じ」という分かり易い解説でした。
このため、ミョウバンだけで1000円弱という高い価格設定にも関わらず、一個でワンシーズン使っても余裕で残るという実際のコスパがBanやエイトフォーよりもかなり割安なため、ブランドにこだわらない若い人を中心に現在も人気が上がっている途中です。

9月 27, 2018